2022年現在、37歳。
決して若くないが、Webデザインとコーディングの学び直し中。
そう、完全なる初学者ではない、というのがポイントで、思い起こしてみると15年以上、Web制作に関心を抱き続けてきていたのだった・・・
実務経験にカウントできるものがほとんど無いのが悲しいところ。
そんな残念なロードマップを記録として残してみたい。
パソコンとの出会い〜誰もがホームページを作る時代
私が初めてパソコンを手にしたのは2004年春。
1浪の末、なんとか大学に合格し、「ノートパソコン必携」の指定があったことから、合格祝いも兼ねて父に買ってもらった。
大学生協の推奨品は東芝のdynabookだったけど、私は秋葉原で富士通のFMVの型落ち(と言っても半年前の発売)で、スペックは生協のものより高くて価格が安かった。確か16万くらい。
(調べたら、FMV-BIBLO MG50Eっぽい)
2004年の夏頃から、憧れだった「ホームページづくり」が始まる。
大学生になってバイトを始め、お給料で買った「ホームページビルダー8」。
いわゆるWYSIWYGエディタなのだが、デザイン画面・タグ画面・プレビュー画面をタブで切り替えられるUIだったので、デザイン画面をほとんど使わずにタグ画面⇔プレビュー画面で作業していた。
今のVSCode+LiveServerみたいな感じで、ホットリロードされるプレビュー画面がとにかく便利だった。
「素材屋さん」でDLした可愛い画像や、「テーブル素材」として配布されていたHTML(インラインでスタイルが書かれているもの)をコピペして、コツコツ作るのがとてつもなく楽しかった。
好きなミュージシャンのファンサイトと、ファン交流用のサイト(BBSメイン)を作って遊んだ。
そこから、他に同じようなファンサイトを作っている、同年代の友人ができた。
私は彼女に憧れた。
CGIスキン(当時、自力でBBSを設置する場合、CGIが主流だった)をデザインして配布していたし、自作の素材やフォントも配布していて、「デザインと技術の両方があるってすごい・・・」と、とにかく追いつきたくて必死だった。
(のちに、彼女はフォントデザイナーとして有名になる)
バイトしてみたが、無理だった
そんな感じで自分でもサイト制作を勉強していた大学時代。
ホームページは2007年くらいから勢いが衰えてきて、代わりにブログサービス(yaplogとか)やmixiに移行していたけれど、私は何度もサイトのリニューアルを繰り返して、XHTMLとCSSを学んだ。
ちなみに、大学のサークルで放送研究会に入ったので、Premiereを使って動画編集する方法を覚え、Photoshop6.0やIllustrator11あたりも何となく使えるようになっていた。
2008年の2月頃、4月からメーカーへの就職が決まっていたものの、短期のアルバイトを探して、「大学生活の最後にサイト制作をやりたい!」と思い、ITベンチャーのWebデザイナーのバイトを開始。
自社サイトの更新が主な業務だったけど、XHTML+CSSのコーディングをやりたい私に対して、がっつりテーブルコーディングで作られた元サイトに「イラレで画像を入れて」というオーダー・・・。
き、気持ち悪い・・・コードを書き直したい・・・もやもや・・・
完全にミスマッチだったので、早々に辞めた。
しばし、離脱
2008年に社会人になってから2014年までの6年間は、ほとんど自分での制作をしていない。
例の憧れの友人とはネット上での関係が続いていたし、リアルでも会っていたので、時々サイトの更新はしていたかも。
WordPressへの興味関心
2014年春にフルタイムの社会人を辞め、資格取得を目指してパート勤務をするように。
世間はちょうどXHTMLからHTML5+CSS3に移行した頃。
時間ができたので、ちょこちょことサイト制作を再開してみたり、当時流行り始めたWordPressを触ってみたりしていた。
勉強のため、このあたりの本を読んでた形跡がKindleに残っていた。
2015年には再びフルタイムの会社員に戻ったものの、友人の立ち上げたNPO法人のサイトをWordPressで制作。その時にオリジナルテーマを初めて作った。
まだ、WordPress本があまり出回っておらず、あったとしてもテーマを編集することについては書かれていなかったので、とにかく検索しまくって手探りで作っていた。
当時からiPhone派だった自分としては、レスポンシブは必須だと思っていたけれど、メディアクエリで各パーツを個別にレスポンシブ化するのはなかなか厳しく・・・
flexboxも全ブラウザ対応していなかったので、妥協案としてBootStrapを導入。
また、Facebookで「Web制作の勉強をしているから、作らせてくれる方募集!」と呼びかけたら、企業様からWordPressサイトのお仕事をいただいたのだけれど、コーディングの知識が足りず、完遂できなかった、ということがあった。
今でもすごく後悔している。
この必死な手探りで得た知識と、失敗した経験が今の自分の基礎になっていると思う。
いつかやろう・・・今やる?
その後、仕事が忙しくなり、精神的にしんどくなって辞め、その直後に家族が続けて他界。
知人の立ち上げた会社で働くようになり、地域でのNPO活動も開始。
Web制作の情報は何となくTwitterとかでインプットし続けていたけれど、NPOのサイトの機能追加(2017年)くらいしかちゃんとやってない。
時々、Kindle本を読んだりはしていた。
自分のNPOに関しては、ドメイン取ってWordPress+無料テーマ+ちょこっとカスタマイズで運用していた。
2019年、妊娠がわかり、唐突に「手に職つけたい」欲があふれる。
Progateの有料会員になって、コツコツと復習モードに入った。
HTML5(Living Standard)やCSS3が馴染んでいない、flex関連の知識がゼロ、となかなか厳しい現実を思い知った・・・
Kindle本もいくつか買って勉強勉強。
2019年10月に出産し、その後もProgateをコツコツやってみたりするも、2020年6月から仕事に復帰してから忙しくなり、またお休み。
2021年夏頃から、「このまま今の仕事を続けても、新しい知識が増える気がしない・・・」と思い、休眠していた情報収集用のTwitterをリセットして投稿を始めたり、Progateを再開したり。
本もKindleセールの度に買っていて、Udemyも始めて。
PHP+MySQLの講座や、AfterEffectsにもちょこっと浮気w
手を動かすにあたっては、多くの方がやっている「デザインカンプのコーディング」を試そうとしたけれど、やはりいきなりやっても仕方ないと思い、回答例を読み込んで理解するところに時間を割いた。
結果的に、これはすごく役に立った。
この時期、「脱初学者」向けの本がたくさん出て、それらを読んだことで、コーディングの目指すところが見えてきた感じがする。
この3冊をぐるぐる順番に読みながら学習。
2022年6月、仕事を辞めてから本格的にサイトデザインやコーディングを開始。
下準備はできていたので、あとはFigmaの使い方を覚えてデザインにチャレンジしてみたり、友人のNPOのサイトを久しぶりにフルリニューアルしてみたりと、とにかく手を動かす日々。
7月から「ビーンズカレッジ」に入り、初めて自分のコードを見ていただいたことで、一歩踏み出せた感覚がある。
CSS設計も勉強して、久しぶりにSassも導入。
あとは、「サイト制作だけが答えじゃない」と思っているので、MEO対策やデータアナリティクスについても少しずつ勉強中。
そろそろポートフォリオサイトを完成させて、本格的にお仕事にしていきたい。
15年以上のしぶとさ
つまるところ、集中して、本気で仕事にしようと思って勉強した時間は短いのだけれど、興味関心を失わなかった15年でもある。
このしぶとさ、あと、テキスト教材で理解が進むタイプという特性のおかげで、今はそれなりにコーディングできるようになってきている。
同じような境遇のひとはまずいないと思うので、誰の役にも立たないと思うけれど、ひっそりと記録を残しておくことにする。
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